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源氏の愛の遍歴を描く絢爛たる王朝絵巻六条御息所の光源氏への愛。そのあまりに想い深きが故に魂魄さまよい生霊と化し愛の地獄の悪夢をみる。加茂祭、車争いの恨みをのせ生霊は夕霧を産んだ葵を襲う。翌冬、桐壷院崩御。藤壷は東宮出生にまつわる秘密を封じるため仏門に入り、宮中の権勢は宿敵右大臣一族に移ってゆく。そして露見する朧月夜との恋。都を離れた光源氏は秋風の中ひとり須磨の寂しき浦に立つ。
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