川柳句集 風花抄
作品概要
柳歴40余年の香川川柳界の雄が奏でる、格調高い十七音の調べ。
川柳の発展を切実に願い長年指導者として、作家として己を磨きつつ、後継者の育成につとめてきた著者。高い評価を得た平成10年刊行の川柳句集「風花」の掲載作品1200句から、選りすぐりの作品300余句を序・破・急として3章に構成。
18年の時を経て、醸し出された川柳の味を新鮮な心持ちで噛みしめる。
《馬手にペン 弓手に辞書の ごくつぶし》
《雨に泣き 雨に躍りて 農奴かな》
《悲喜劇へ 呼吸も夫婦らしくなる》
《針孔写真機で 虹を撮る 男》
《逃げ水の 彼方に佇っている 女》
《壽と書き 無と書いて 春の酒》
《生涯をかけ ひょっとこの 面を打つ》
《目的がない旅人で 混む 駅舎》
《間違えているかもしれぬ道を急く》
《縺れては解けて どこまで蝶ふたつ》
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880 円税込