「プリ☆チャン」林鼓子は「みらいと一生一緒に」、ファンと10周年での再会を誓う
バーチャルミュージカル「ハイスクール!キラッとプリ☆チャン」の舞台挨拶付き応援上映が、8月3日に東京・池袋HUMAXシネマズで開催された。舞台挨拶には桃山みらい役の
2021年に放送が終了したTVアニメ「キラッとプリ☆チャン」のその後、高校生になったみらいたちの物語を3Dによる“バーチャルミュージカル”という形で描いた「ハイスクール!キラッとプリ☆チャン」。今年2月に第1弾「ドキドキ☆入学の運命」、3月に第2弾「キラキラ☆未来の運命」が配信された。この日の応援上映は配信に先がけ行われていたクラウドファンディングのストレッチゴール達成を経て開催されたもの。応援上映をファンと一緒に観ていたという兵頭は「皆さん、ちょっと声が足りないんじゃないですかね!」と熱気に満ちた客席をさらに煽りつつ、「ありがとうございます!」とファンに大きな声で感謝を伝えた。
“バーチャルミュージカル”開催当時の心境を、林は「個人的にミュージカルが大好きで、すごい、楽しみ!って思ってたんです。収録のときは1人でまだ映像もなかったので、どうなるんだろう……?と思っていたんですが、『こんなにぬるぬる動くんだ!』って。TVアニメのみらいたちとはまた違った動き、ミュージカルとしてちょっと大げさな動きをしているところもあって、『こういうことか』と。(キャラが)愛おしくなりました」と振り返る。みらいとさだめがデュオで歌った「レディー・アクション!」は初期からある楽曲だが、バーチャルライブ用に新たに録音したという。そのほかにも新録の楽曲がいくつかあるそうで、「みらいたちが本当にライブをしている感、ここでミュージカルとして演じているよ、ということを表現するために新しく収録しました」と明かした。
自身が中学3年生のときから演じてきたみらいという役について、林が「当時のみらいを再現できるかなって不安になる瞬間はあるんです。でもみらいがだんだん私に寄ってきてるというか……」と疑問符を浮かべると、大いにうなずく観客たち。大庭プロデューサーは「それは『プリティーシリーズ』にありがちで、3年くらいやるとお互いに寄っていく」と答えると、池畠監督も「だんだん同化していく感じですよね」と同意する。バーチャルミュージカルでのアドリブの場面では、林もキャラクターと自分自身との塩梅については気を付けていると話しつつ、「『プリ☆チャン』には『プリパラ』の先輩方が出演されているので、キャラと自分とのあり方を、すごく目の前で観させていただいた」と先輩からの学びを語った。
バーチャルミュージカルで初登場し、先日はライブイベント「キラッとプリ☆チャン スペースシップアドベンチャー」への出演も果たした、本泉莉奈演じる銀河さだめ。本泉とは「いつか一緒にお芝居できたらと思っていた」という林は「新たなスパイスというか、『プリ☆チャン』って今までも“ぶっとびピープル”がいたんですけど、新たなぶっとび系だなと思って。さだめのソロ曲が本当に好き!」としみじみ述べる。もともとみらいとえものデュオ曲であった「レディー・アクション!」をみらいとさだめで歌うことについては、シナリオ打ちの際にも一考されたそうだが、大庭プロデューサーは「えもちゃんが気にするか気にしないかって言ったら、気にしないだろうと。みらいは歌いたいだろうなとか、そういう基準でやっていますね」と、キャラクター像にこだわって判断していることを伝えた。
さらにライブイベントの話題では、林が「最近だいあと一緒に歌えてないんですよ。『MEMORIES FOR FUTURE』を歌いたいんですよ」と口をとがらせる。ファンから「歌ってー!」と歓声が飛ぶと「そうだよね! 私が一番そう思ってる」と熱意をアピールした。また2023年の「キラッとプリ☆チャン みんなのいいねで何かがうまれる!? キラッとバーチャルライブ!」では、さらとともに「Play Sound☆」を歌ったみらい。池畠監督は「2人の新曲を作れないかって。シャッフルユニット自体があんまりやれてないので、新曲作りたいなっていうのはみんな思っている」とチャンスをうかがっていると話し、さら推しの林は「公私混同じゃないですか?」「期待してていいってことですね……?」と動揺しつつも喜びを隠せない様子だった。
最後に大庭プロデューサーは「『プリ☆チャン』5周年プロジェクトから始まって、ここにたどりついたんだな、たどりついて今皆さんと会えているんだなと、感慨深くなっています。『プリ☆チャン』はどんどん広がる世界。この『ハイスクール!キラッとプリ☆チャン』で幕が下りたということではなく、ずっと広がっていく世界だと思うので、末永く応援よろしくお願いします」と挨拶をする。兵頭が「5周年と言い出してから1年以上、バーチャルライブ、コラボカフェ、ファンミーティング、設定資料集と盛りだくさんで、『プリ☆チャン』けっこう愛されてるなって」と述べると「大好き!」とファンから歓声が起こる。続けて兵頭は「5周年でこんなに盛り上がったのは誇っていいと思うんです。まりあのセリフを借りるなら『みんな、おめでと~』って感じなんです。10周年なんてすぐだと思うんですよ。そのときは皆さんまたここで会いましょう!」と熱く語りかけた。
林は「『プリ☆チャン』は私が声優を始めて2作品目で初主演という、みらいといろんなことを乗り越えてきた声優人生で、私にとってなくてはならない存在です。何歳になっても、みらいと一生を一緒に過ごすんだろうなって」と作品への思い入れをにじませる。続けて「これは悪口じゃないですよ」と前置きしたうえで、「私、トンチキが大好きなんですよ。『プリ☆チャン』ってほんとトンチキなんですよ! トンチキを愛してるから、『プリ☆チャン』を愛さずにはいられないんですよね!」と語り出すと、客席のファンも大笑い。そして池畠監督は「皆さんがこうやって来てくれてますし、僕の中でも現役コンテンツ。僕の中でも新キャラ出すならどんなキャラがいいかなとか、ずっと考えていますので。これからの10周年に向けて、皆さんよろしくお願いします」と、意欲を見せるとともに応援を呼びかけた。
なおバーチャルミュージカル「ハイスクール!キラッとプリ☆チャン」は、9月28日に再配信が決定。配信終了後も10月27日までアーカイブ視聴が可能だ。チケットは配信プラットフォームのZ-aNで販売されている。