臆病な女神 (1巻 全巻)
作品概要
アイアンサは心の扉を閉ざして生きている。彼女の唯一のやすらぎは絵を描くことーー絵筆を取って風景画を描いているときだけ、忌まわしい過去の記憶を忘れられるからだ。
今日も雪が降りしきるなか、彼女は外へ出かけて行った。だが突風にあおられ、足を滑らせて、斜面を転がり落ちた。気が付くと、大柄な紳士が馬上からアイアンサを眺めている。
「断じて危険な者ではありません」紳士は穏やかに言い、雪まみれのアイアンサに手を貸そうとした。次の瞬間、彼女はピストルに手を伸ばし、紳士の心臓に狙いを定めた。
彼の眉が上がり、2人の間の空気がぴんと張り詰めたーー
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1,019 円税込