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俳聖、逝く――旅に病んで夢は枯野をかけ廻る――芭蕉は門人たちに看取られて息を引き取った。 命を懸けて句を詠み続けた生涯だった。 だが、芭蕉には表とは異なる別の顔があった。 その娘、雅と風の姉妹は『奥の細道』のとおりに父の足跡を辿り、句に込められた想いを解いてゆく。 弟子たちの裏切り、姉妹を狙う魔手、暗号の如く仕組まれた句の真意…… 芭蕉の娘たちが最後に辿り着いた意外な真実とは? 清冽な俳諧冒険浪漫
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