宇宙エース [完全版] (1-4巻 全巻)
作品概要
『マッハGoGoGo』『キャシャーン』『ガッチャマン』『タイムボカン』……。
みんなここから始まった!
タツノコプロ作品の原点が完全版となって復活!
収録
第一話「怪人ヒトデの陰謀の巻」
第二話「デビル彗星の巻」
あらすじ
〜第一話「怪人ヒトデの陰謀の巻」〜
宇宙の片隅に、天変地異によって滅びようとしているパルームという星があった。
パルーム星人たちは宇宙船団を組み、新しい星を求め一斉に旅立つのだった。
ところが、ワンパクな少年エースは自分のイタズラが災いして宇宙空間に放り出されてしまう。
やがて、長い眠りから目覚めた場所は、なんと地球の海底だった!
〜第二話「デビル彗星の巻」〜
地球へ刻一刻と迫りつつあるデビル彗星。
タツノコ博士の研究によると、地球へ衝突すれば人類が全滅してしまう程の威力を秘めているらしい。
早速、子どもや老人を宇宙ロケットで別の惑星に避難させる計画が進められるのだが、そのロケットを狙う悪の組織が出現!
人類を救うため、エースが立ち上がる。
解説
1965年5月から全52話にわたりフジテレビ系列にて放映された『宇宙エース』は、数々の名作を世に生み出したタツノコプロの記念すべきTVアニメ製作第1号だ。
ワンパクな宇宙人の少年、エースが次々と襲来するエイリアンや怪獣たちから、勇敢に地球を守るこの物語は、エースの可愛らしい姿と相まって男子だけでなく女子からも支持を獲得。
提供スポンサーだったカネボウの「ハリスフーセンガム」も、作中でエースがピンチになるとフーセンガム型の宇宙食を食べる場面が登場し大ヒットした。
さらには、今井化学からはプラモデル、柴田ゴムからは運動靴が商品化される程の人気ぶりであった。
また、この人気を影で支えていたのが、TVアニメ放映の前年から「少年ブック」(集英社)にて連載をスタートさせた漫画版『宇宙エース』であると言えるだろう。
アニメ版に引けをとらない傑作であるのは勿論だが、本誌の別冊付録の巻末には毎回「竜の子プロだより」というコーナーがあり、そこに載るアニメに関する最新情報や、吉田竜夫からのメッセージを子どもたちは期待に胸を膨らませながら読んでいたのだ。
本書は、「少年ブック」1964年7月号から1966年の5月号までに連載された漫画版の全話を収録した単行本である。
アニメ黎明期に、スタッフの情熱が結実したタツノコプロの原点を是非感じ取って頂きたい。
【1】目次&初出
P.3……第一話 怪人ヒトデの陰謀の巻
「少年ブック」(集英社)昭和39年(1964年)7月号〜9月号
P.201……第二話 デビル彗星の巻・前編
「少年ブック」(集英社)昭和39年(1964年)10月号〜11月号
作品レビュー(関連商品を含む)
この作品にはまだレビューがありません。 今後読まれる方のために感想を共有してもらえませんか?