クリムゾン・ルーム

クリムゾン・ルーム

● ポイント 216pt

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880 税込

発行形態 書籍

最新刊発売日 2015年06月17日

カテゴリ 一般書籍

作品概要

2004年に制作されたWEBゲーム“CRIMSON ROOM”は、のべ5億アクセスを得た「怪物ゲーム」だった。
 後に「密室脱出ゲーム」と呼ばれるジャンルの先駆けと言われる。
 プレイヤーは見知らぬ赤い部屋に閉じ込められていて、そこから脱出するのがミッションである。

 この小説作品『クリムゾン・ルーム』は、ゲームの謎解き本ではない。
 主人公の「高木敏光」(著者名と一致しているところに虚実の皮膜がある)は、札幌に在籍する『株式会社β』に勤めているクリエイターだが、30代も半ばとなり、制作意欲の枯渇を感じている。その事実を、連夜の深酒やギャンブルで誤魔化す日々である。
 違法カジノバーのバーテンダー「マリアンヌ」や、秘密クラブのホステス「桐子」らとの出会いや、交際がある。彼女らはまるで正反対の要素を持つが、それぞれの信念で自立した女性だ。
 そんな中、高木は「K」という若い男から一通のメールを受け取る。ひょんなきっかけから、Kと会うことになった高木は、彼の中にある種の若々しい天才を見出す。
 高木はKをゴーストライターとして、クリエイティブ界全体への現役復活を目指し、それは成功したかのように見えるが……。
 もの作りの歓びと苦しみ。尊敬と嫉妬。盗作と剽窃。偽名と匿名。世代の転換――製作者にとっての悩みは、いつまでたっても永遠のものだ。

 本書は“CRIMSON ROOM”の作り手である著者・高木敏光が、自ら書き起こしたサスペンス小説である。どうか、フィクションの世界で、密室に閉じ込められてみて欲しい。

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