浮浪雲(はぐれぐも)(65)
作品概要
激動の幕末を、流れる雲のようにサラリと生きる“大江戸楽天人伝”。
▼第1話/おかめそば▼第2話/すきま風邪▼第3話/裏木戸▼第4話/赤い襦袢(じゅばん)後編▼第5話/赤い襦袢(じゅばん)後編▼第6話/笑う大空▼第7話/お疲れさま▼第8話/一宿一飯▼第9話/縁切り青葉<sub> </sub>
●登場人物/浮浪雲(品川宿、「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供らを大きな愛で包む女性)、新之助(浮浪雲の息子。真面目な少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか鋭い) <sub> </sub>
●あらすじ/品川宿に住む立食いそば屋の主人、周介は生真面目が売りの男。常連客の浮浪がいつも違う女を連れてくるのをうらやましく思いながらも、結婚を約束した女、お梅との将来のために懸命に働く毎日だ。しかし、周助の幼なじみのやくざ者、五郎の登場によって事態は急展開し…(第1話)。▼風邪をひいた浮浪。かかりつけの医者・長寿庵先生を呼んでもらうがなかなか良くならない。おまけにその風邪がおカメにも移ってしまい、夫婦仲良くせきばかり。そんな2人とは対照的に、品川一の長者・元気者の鳴門屋はすべてが順調、全くもって笑いが止まらない。しかし、長寿庵先生はそんな鳴門屋の健康に注意を促し続けるのだが…(第2話)。<sub> </sub>
●本巻の特徴/欲治郎の長屋で家主と店子のもめ事が発生。今回もごろ寝奉行の名裁きと、裏で助ける浮浪の活躍がみられる(第3話)。▼その他の登場人物/欲次郎(夢屋の番頭。実務に長けたやり手)、ごろ寝奉行(浮浪雲の友人。ごろ寝したまま、ズバリと事件を裁く迷奉行)、渋沢先生(博学多才な楽隠居。新之助らの良き相談相手)。
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