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一般に理解されている〈ゴータマ・ブッダは縁起を説いた〉という認識を、古層経典の精読により再検討する。その上で、縁起説はブッダを源泉としながらもそこに仏弟子たちの知見が上書きされて打ち立てられたものであり、また初期の縁起説は「存在の相互依存関係」(網の目の譬喩)ではなく「現象の空間的関係」を説くものであるとの見解を提示する。十二支縁起(十二因縁)に代表される縁起説の「型」の形成過程も詳しく紹介。
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