様々な事情から遊郭に売られた女達が、ドロドロした人間の欲にまみれながらも成長していきます。 悲しさや切なさがありますが、それでも女として生きる強さを感じさせられます。

遊女屋の厳しい世界で成り上がっていく花魁の物語です。樋口一葉の描いた酌婦の美しい愛情・友情の世界とは対照的で、憎しみ・裏切りの醜い世界が繰り広げられます。綺麗な絵なのでそれが一層生々しく感じられました。だけど人間の美しい部分もキチンと描いた良い作品だと思います。