今回全巻マンガを読み直して、歴史的な描写や戦後の細かい国際情勢の変化などをも含み、非常に強く感銘を受けました。特に原爆投下前、それからその後のストーリーには、映画では触れられていないことがたくさんあり、今回全部読んでなるほど、と思いました。 アニメの映画を子供のときに見ただけの方には、全巻読むことをぜひおすすめします。 子供のころはマンガ自体の絵のスタイルが古臭いようで気に入らず、とっつきにくかったのですが、今現在読んでみるとまったく気にならず、かえってゲンやゲンに似たお父さんはなかなかハンサムに描かれているのだな、ということがわかりました。 マンガとしてもテンポよく進み、非常に読みやすいです。 ゲンが気持ちよく悪玉をやっつけてくれるので、せいせいします。ゲンにどうにもできないことも多々ありますが。 続きがどうなるのか知りたいところですが、作者の方はもうご冥福になられました、残念なことです。しかしこのはだしのゲンを後世に残してくださって、大変ありがたく感じます。 息子にもいつか読ませるつもりです。