弘兼憲史『黄昏流星群』


52歳の盛本芳春は、入社以来、30年間わき目もふらず仕事に励み、現在は銀行支店長の座にいる。 会社人間で、本社への復帰を夢見ていたが、ある日系列会社への出向を打診され、呆然。 自分の人生に疑問を感じて、ヤケ気味にスイス・マッターホルンへの旅行を決意。 そこで優雅で上品な妙齢の日本人女性、誠子と知り合う。 ホテルのレストランで食事の後、部屋で飲み直すことになるが、連絡先も本名も知らないまま、気まずく別れるはめに。 彼女への恋心を抑えきれず、苦悩の日々を過ごしていたある日、意外な場所で再会を果たす。 ふたりの恋心は一気に燃え上がるが、そこには障害も少なくなかった。

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