引き出しの中の家
作品概要
ウサギの人形ピョンちゃんのために作った「引き出しの中の家」に、
やってきたのは、小さな小さなお客さまだった…!!
「ふさわしい大きさのものを仕立てれば、きっとやってくる」
『花明かり覚え書』より
コルク栓の椅子、石けん入れでつくった猫足のバスタブ、マッチ箱をかさねて布を貼ったひきだし……
七重がつくった、引き出しの中の小さな家に、ある日とても小さな女の子、独楽子が現れます。
独楽子は、昔から花のそばにいて、花を美しく咲かせると言われている「花明かり」にちがいない、と思う七重。
彼らのためにあるような「盆栽」の唐楓の林で、二人は念願の紅葉狩りを楽しみます。
「きっと、お花見もしようね」と約束をしますが、その約束ははたされないまま離れ離れに……。
やがて時が経ち、七重のいた家に、今度は現代の少女、薫がやってきます。
薫はこの家で何を見つけるのか。
花明かりは再び現れるのか…?
小さな小さな人たちと、時代を隔てた二人の女の子たちのあたたかな交流を描いた、
朽木祥、渾身の感動長編物語。
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1,540 円税込