小山宙哉
1978年京都生まれ。
初めて描きあげてモーニングに持込みをした作品『ジジジイ』 が、第14回マンガオープン審査委員賞(わたせせいぞう賞)を受賞。 続いて第15回マンガオープンに投稿した『劇団JET'S』が大賞を受賞。現在単行本を絶賛発売中の『ハルジャン』をはじめ、 『ジジジイ-GGG-』は、持込みをした作品『ジジジイ』を同じ主人公で新しく描き直した作品である。 『宇宙兄弟』は2007年12月、講談社モーニングで連載開始。

 佐渡島庸平
2002年に講談社に入社。モーニング編集部に所属し、『バガボンド』『ドラゴン桜』 などの担当を経て、 現在は『宇宙兄弟』『働きマン』などの編集を担当する。

――どのように『宇宙兄弟』という作品は誕生したのですか?

小山:最初に宇宙というテーマを持ってきたのは担当編集でした。
ハルジャン』、『ジジジイ』に続いて何を描こうかな、という話し合いの時に「宇宙の漫画はどうですか?」って。

佐渡島:向井万起男さんの著書『君について行こう―女房は宇宙をめざした』を読んだのがきっかけです。 小山さんは、あまり多くの人が描いていないジャンルをおもしろく描けるタイプの作家さんだから、宇宙はいいかもしれないと思ったんです。取材をするのも楽しそうですし。

小山:『宇宙兄弟』を描き始めたら、すぐ現実世界でもJAXA(宇宙航空研究開発機構)が宇宙飛行士の選抜試験を告知しました。 僕はこの時期に選考があるとは知らなかったんで、うまくタイミングが合ったのは完全な偶然なんですよ。

――第一話から印象的なエピソードが多いですが、何か元になった体験などは?

小山:マイクで音を収集するシーンは、昔デザイン学校の先生から聞いた話を元に考えました。「そんな子供っておもしろいなぁ」とずっと記憶していたんです。 UFOをムッタたちが目撃した部分は、当時自分でもUFOを見た気がしたことがあって……。 あ、こんなこといきなり言ったら変な人みたいですけど…。

佐渡島:(笑)

小山:その頃は埼玉に住んでいて、朝の川沿いでした。もちろんハッキリ見たわけじゃなく「そういやなんか見たな」「あれUFOちゃうか?」という程度でしたけど。 時期的には『宇宙兄弟』のネームに入ったか、その前くらいだったかと思います。そんな体験があのエピソードに生かされています。 それとサッカーネタが多いのは、僕がサッカーをやっていたからですね。第一話に関しては「ジダンが頭突きしている頃に子供たちがUFOを見た」シーンが先に決まって、そこから周りの部分を肉付けしていきました。

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