今、恋をしている人へ
 

どうしようもなく相手を好きになる前に、
何気ない相手の一言に傷つく前に、
それでも会いたいと焦がれる夜が来る前に。
一つだけ質問させてください。

もし、大事な人を深く傷つけたとしても
その人と一緒ならば

取引先の飲み会で偶然再会した初恋の人

学生時代の夢を叶え、
建築士として活躍していて

そして、

車いすに乗っていた

思いがけない再会に高鳴る胸と、
一歩引いた自分に気づく主人公・川奈。

「車いすの人とは恋愛できない」

全てを見透かしたような鮎川の言葉。

たとえ今が
描いた未来と違っていても

あの頃閉ざした感情が溢れてくる

歩けなくなってからずっと
冷たかった鮎川の世界に

「強くならなきゃ」

真っ直ぐな川奈の想いが触れ、
彼女に必要とされることで
長い間張りつめてた糸が切れたような気がした

だが、そんな二人を待つ現実は厳しい

誰もが二人を愛し、誰もが反対する。

「互いにふさわしい人がいる」と

障害者との恋愛は

乗り越えることができなかったら
普通の恋愛より相手を傷つけるんだろうか。

周囲を巻き込み悲しませてまで、
一緒にいていいのだろうか。

この世界はなぜ、自分じゃない誰かに

勝手に幸せを決められてしまうんだろう。

障害者との恋愛を包み隠さず描く
『パーフェクトワールド』

二人が見つける幸せのカタチとは?
2018年に映画化・2019年実写化ドラマで話題

スタッフコメント

作中では、人間の「本心」と「罪悪感」が繊細な画と相反するようにハッキリと描かれています。また、それに気づいたときの絶望は思わず自分に重ねて落ち込ませるほどの威力。
自分の動く足、愛する人、今いる環境を
何かと比べて計る幸せにはしないと、思いがけず決意が生まれる作品です。

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